2020年3月16日月曜日

作品 彼を解放しろ!

作品 彼を解放しろ!

2020年2月21日

ヤメロ 長期収容

彼を解放しろ!!

彼はまだ生きている!

【追記 本年3月24日、絵の人物デニズさんは仮放免され、収容所から出ました。】

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(以下 SYI 収容者友人有志一同ブログ 2020年3月6日 より転載)

 繰り返しの再収容に苦しめられ、2月に数度の自殺未遂をはかった、クルド人デニズさん。彼と同じく牛久入管に収容中のペニャさんによる、デニズさんを救ってほしいという切実な訴えを託した絵を、私たちはこのたび受け取りました。

 すでに二年半近く収容されているペニャさんは、デニズさんのことを彼自身のことのように感じています。彼らの悲痛な訴えを、一人でも多くの人に知ってもらえるよう、ペニャさんの絵とメッセージを公開します。


(ペニャさんのメッセージの翻訳)

 彼はエアコンの通風孔にシーツを挟むと、シーツが彼の首を絞めた。デニズさんはこの苛酷な経験のなか一命をとりとめた。

 職員たちは彼を懲罰房(a punishment cell)に放り込んだ…… なぜ彼を罰するのか? 自殺は日本で犯罪とされているわけではないのに。なぜ彼を精神科医に診せないのか? ここ〔牛久入管〕でこういうことが起こるのは初めてではない。きっとこれが終わりでもないだろう。

 彼のために祈りを!

 私たちのために祈りを!

 クラウディオ・ペニャ


デニズさんについて

 周知のとおり、長期収容に抗議してハンガーストライキを行い、何度も再収容されている方の一人で、二週間の超短期仮放免のあいだにも入管収容の問題を訴えつづけてきました。今回の自殺未遂について、ジャーナリスト樫田秀樹さんは次のように伝えています。

「書くかどうか迷ったが敢えて書く。牛久入管に延べ4年の長期収容をされているデニズさん(トルコ国籍クルド人)に2月27日に面会。無精髭だらけで気力がない。2月21から25日の5日間で6回も自殺未遂をしたそうだ。計画的自殺ではなく衝動的にやる。自分の行為に「またやってしまうのか」と震えていた。」(3月4日ツイッター

 3月5日には参院予算委で、石川大我議員がデニズさんの件を質問しています(同質問を含む仮のスクリプトが石川議員Facebookに掲載)。

【追記 3月24日、絵の人物デニズさんは仮放免され、収容所から出ました。】