2020年5月17日日曜日

「ここは収容所ではなく監獄」医療怠慢とコロナ感染リスク軽視の牛久入管

 ペニャさんはいま、東日本入管センター(牛久入管)で、持病、健康悪化、そして入管の医療怠慢を耐えながら、仮放免申請の結果を待っています。そんな彼からのメッセージが届きました。

 持病と健康悪化の苦しみ、コロナウイルスの感染リスクを軽視した入管の待遇への恐怖、そして外部交流の制限による苦しみがつづられています。

 牛久入管、吉村真弘所長は、すぐにペニャさんを仮放免せよ!

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This is not an Immigration Detention Center,
this is not a Refugee Camp,
this is a JAIL.

ここは入管収容施設でもなければ、
難民キャンプでもありません。
監獄です。




東日本入国管理センター
吉村真弘 所長

 1月28日に脚の痛みがあったため、入管内で医師に診察してもらいました(下腿静脈瘤及び膝に異常がありました)。医師はとても丁寧に診察してくれました。
 その日、部屋に戻ったところ、その日の担当職員(HC652)に、「思い違いをしている」と言われました。診察してくれた医師は消化器内科の専門だったからです。

 私は、整形外科の医師に診察してほしいと訴え続けました。
 2月19日になってようやく、整形外科の医師に診察してほしいとのアプリケーションを書くことができました。両膝の関節の激痛により、歩くこともままならなかったからです。時として私は痛みで体のコントロールも失われ、これまでに6回も倒れ、頭や両手を強打しました。
 3月になって、私は突然倒れ、数日間にわたり、肛門から出血しました。
 4月13日、私は入管内で医師の診察を受けましたが、医師は私を診察すると、外部の病院に行き、専門医に診察してもらうよう指示しました。
 4月24日、職員に連れられて、牛久市内のSクリニックへ行きました。その病院のS医師はとても親切で、私の持病を、とても心配してくれました。彼は私を診察し、薬を処方してくれました。そして、内視鏡検査のために、5月13日にもう一度来るよういわれました。

 私が整形外科の専門医に診察をしてほしいと申請してから、70日以上もかかりました。なぜ、入管は私の脚の病状が現実の問題であることを疑うのでしょうか。至急、治療を受けるため、専門医に診てもらなければならないのに、なぜ、それを疑うのでしょうか。
 また、なぜこの場所から出かけて、わざわざ、今もっとも危険な場所だといわれている「病院」に行かなければいけないのか、理解できません。

 また、いつものことではありますが、病院に私を連れて行く際に、20席以上あるミニバスを使っているにもかかわらず、3認の入管職員のうち必ず1人が、行きも帰りも私の隣に座るのも理解できません。私が手錠を掛けられているからですか? ソーシャル・ディスタンスは2メートル感覚をとらなくてはならないはずです!

 また、私のブロックの担当さんはこう言いました。「ペニャさん、私は外にいるとき、マスクをつけていません。マスクを使っても無駄、意味がないよ。使っても意味がないよ。」

 4月27日以降、私たち収容者への面会は許されず、ボランティアには10分の電話しか許可されなくなりました。
 今日、4月28日、初めての「電話面会」〔面会の代わりの官費による電話〕がありました … 担当さん(HC841)が同じ場所にいて、私が話した内容は全て聞かれてしまいます。

 ここは出入国管理センターではありません。
 ここは難民キャンプではありません。
 ここは刑務所です。


 クラウディオ・ペニャ(チリ)