クラウディオ・ペニャ
Claudio PEÑA
チリ国籍 1960年生まれ
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ペニャさん自画像。1992年、彼がサンティアゴの国際料理コンテストで金メダルを受賞したときの写真にもとづく。
1996年1月に来日。コックとして日本で長く働く。
2010年末、意気投合した日本人コックといっしょにレストランを開くため、それまで勤めていた店を退職し、準備をはじめる。だがその矢先、2011年3月に大震災と原発事故が起きると、日本人コックは事業を起こす気を失ってしまい、日本を離れる。在留資格の更新期限が迫っていたペニャさんは、いそいで他の再就職先を探すが、震災直後の不安のなかで雇用者は見つからなかった。そのまま彼の在留期限は期限切れとなり、さらには同年7月、ペニャさんは入管に収容されてしまう。
仮放免を許可されたのは2013年のことだった。それから4年間、就労が認められず健康も悪化するなか、ペニャさんがどうにか日本で暮らしつづける。しかし2017年10月、彼はふたたび東京入管に収容されてしまう。その後、2018年7月に牛久に移され、現在にいたる。
第一に、ペニャさんはコックとして日本に長年暮らしてきた、この社会のメンバーである。在留資格を失った原因は、震災をきっかけに雇用先が見つからなくなってしまったことであり、彼自身に帰されるべき責めはない。
第二に、ペニャさんは左脚に静脈瘤をもっており、航空機の客室用など狭いところに長時間じっとしているのは危険と医師に言われたことがある。もし彼を強制送還すれば、命にかかわる事態が生じるかもしれない。
第三に、2018年、チリでかつての軍事独裁者ピノチェトの流れをくむピニェラが大統領に就いてからは、ペニャさんは迫害の恐れを抱いている。これも、彼を送還対象として扱うべきではない理由の一つだ。
そんなペニャさんが自分自身の解放のために前進できるよう、2020年3月、支援するキャンペーンを開始した。以下の記事を参照。
寄附のお願い ペニャさんの仮放免に向けて