2020年12月29日火曜日

Thanks for Donation! 寄附の御礼とペニャさんの近況


[2020/12/29] Thank you so much for your providing support for Claudio Peña between June 26 and October 31 and in December, which amounted to 456,000 JPY. Thanks to your support, Peña-san could pay for the lawyer in immigration and asylum procedures, for medical check, for the medicines, and for betterment of daily life (room heating etc.).


寄附の御礼

 本年6月から10月にかけて呼びかけた「ペニャさん支援キャンペーン」(第2次・第3次)にご協力いただき、まことにありがとうございました。6月26日から10月31日までに25件、453,000円、また12月に1件3,000円、合計456,000円のご寄附をいただきました。いただいたご寄附は全額、ペニャさんのために使わせていただきます。

 ご寄附のおかげで、ペニャさんは難民認定または在留許可の申請手続のための弁護士契約費用(代理人は駒井知会弁護士)を完済することができました。他にも医療、入管に提出する書類の翻訳、生活環境の改善(暖房器具の購入など)、といった用途のために役に立っています。



ペニャさんの近況

 ここ数カ月に、ペニャさんは次のメディア露出がありました。

  • NHK BS1 国際報道2020 コロナ禍で急増 外国人「仮放免」の実態 2020年9月24日午後10:00-10:40
  • NHKニュース おはよう日本 どうやって生きていけば? コロナ禍で急増する“仮放免”外国人 2020年10月18日早朝 番組ウェブサイト
  • カトリック新聞 外国人の長期収容・送還問題を考える⑳ 2020年11月29日


 ペニャさんはまた、難民申請にかかる証拠を準備するため、代理人の駒井知会弁護士との打ち合わせを重ねています。

 ペニャさんの父親は、ピノチェトの軍事クーデターに協力を強いられたことを民主化後に真実和解委員会に証言したせいで、一家全員が極右と極左の報復の標的になってしまいました。現にペニャさんは二度、左右それぞれの組織に拉致、暴行されています。

 これらの組織は公式にはチリに存在しないことになっていますが、しかしとりわわけ極右団体は、現在もなおチリの情勢に影響力をもっています。昨年10月からチリでは、経済的不平等と政府の不正義に反対し、ピノチェト期の憲法を新憲法に置き換えることを求める大衆運動が沸き起こっています(今年10月25日の国民投票で新憲法制定が決定)。しかしこの動きのなかで、軍部など体制内の保守派に後援された極右運動もまた活発化しており、しばしば警察や治安当局も極右運動を野放しにしたり援助したりしています。このことは、いまだにチリが、軍部やそのシンパによって標的にされた人にとって安全ではないことを示しています。

 そもそもペニャさんは、15年間にわたり合法的に在留し、日本社会のなかで働いてきた人であり、在留資格を失ったのも、2011年の震災にともなう不運が重なり、コックの仕事が続けられなかったからにすぎません。すでに60代になるペニャさんには、もはやチリに生活基盤はない一方で、日本でコックとして何の問題もなく働き生活していくことが可能です。このことだけでも、彼の在留が認められてしかるべきです。


 今後もペニャさんの活動へのご注目、ご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。2021年がペニャさんにとって、そして支援者の皆さまにとって良い年になることを祈りつつ。


2020年12月29日

柏崎 正憲(SYI 収容者友人有志一同

Phone 080 8844 7318

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