「クラウディオ・ペニャさんに在留資格を!」キャンペーン
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応援メッセージ[3] 稲葉奈々子さん
稲葉奈々子さん(移住連運営委員、上智大学教員)から応援メッセージをいただきました!
稲葉さんもまたペニャさんの協力者の一人で、2022年には『Mネット』221号に掲載されたクラウディオ・ペニャさんの記事「正義なき入管」を編集してくれました。
以下のメッセージでは、ペニャさんを知る人なら誰もが抱いている思いをズバリ、言い表してくれています。ご一読を!
(稲葉さん)
【メッセージ】
2011年の震災の混乱を思い出す。東京や周辺自治体では、行政も、交通機関も、まともに機能しておらず、誰もが途方に暮れていた。とくに外国籍の人たちは、正確な情報もなく、不安な日々を送っていた。
私は茨城県内の国立大学に勤めていたが、大学にとっての最大重要イベントである入試が、1969年以来はじめて中止になるなど、非日常的が日常だった。センター試験の結果だけで合否を決める・・・など、大学だけでも多くのことが、「こんなときだから仕方ない」と、例外的な対応がなされ、受け入れられていた。
ペニャさんが在留資格を更新できなかったのは、そういう状況下だった。ペニャさんは、勤めていたレストランを辞めて、レストランを開業する準備を進めていた。あの時、在留資格更新の手続きだけでも大変だったのに、まして保証人だった日本人が放射能汚染から避難するために海外に移住してしまったとしたら、期限に間に合って手続きできなくても、やむを得なかったと、誰もが考えるはずだ。
その後のペニャさんが強いられた苦しい経験を聞くたびに、あの状況下で在留資格更新の期限に間に合わなかったことが、そこまでの苦しみに「値する」「過失」だとは、思えない。
ペニャさんのレストラン開店を心待ちにしている人は多い。法務省には、14年前の「入管法上の過失」にいつまでもこだわるのではなく、14年間、ペニャさんが日本社会の一員としてしっかり根を下ろしている事実を見て欲しい。
(稲葉奈々子)