傍聴に来てくれた皆さま、ありがとうございました!
クラウディオ・ペニャさんの第1回口頭弁論が、9月17日に東京地裁で開かれました。
この日は、ペニャさん側の提出証拠の原本確認と、国側の答弁書の提出確認にくわえて、ペニャさんの思いのこもった意見陳述がありました。
コックとして15年日本で働いてきたのに、2011年の震災直後の混乱によりビザを失ったペニャさん。
「それからずっとわたしは悪い夢のなかにいるみたい」と、心情を吐露しました。
それでも帰国できないのは、出身国チリでは迫害の危険があるから。
来日前、2回も迫害者に襲われ、おそらく「3回目は私の命がない」。
だから「私が生活できる場所はここだけです」と、ここ日本でコックとして人々を楽しませながら生きていきたいと、 そうペニャさんは結びました。
裁判前はとても緊張していたペニャさん。
しかし静かな口調で、しかし言葉のはしばしに感情や意志を込めながら、堂々と法廷で意見陳述をしていた彼の姿が、傍聴者の印象に残りました。
閉廷後、代理人の駒井知会弁護士からも報告をいただきました。
ペニャさん裁判が彼自身のみならず、あらゆる無登録移民、とくに単身である(日本人配偶者等がいない)ことで不利を強いられている移民にとって重要なたたかいであることを、駒井弁護士は指摘。
入管裁判の壁の高さを確認しつつも、勝利への道筋はあると、前向きな姿勢を示してくれました。
次回、第2回口頭弁論は、2025年11月25日(火) 10:40 です。
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